フォトライブラリー 常盤台住宅地の航空写真 分譲時(昭和11年前後)
昭和11年、根津嘉一郎率いる東武鉄道が開発分譲(内務省が設計デザイン)開始した当時の常盤台住宅地の航空写真。武蔵常盤駅(現 ときわ台駅)から円形、放射状の街路デザインが浮き彫りになっています。プロムナード(並木道)がほぼ一周、クルドサックが5つ。
戦前開発された住宅地の中で都市デザインとしては、ナンバーワンとの評価もあります。(「東京の都市計画」越沢明著 岩波新書 「東京都市計画物語」同 日本評論社) 元々日本に英国の田園都市思想を紹介したのは明治時代の内務省。設計を直接担当したのは、東京帝国大学建築学科を卒業し内務省に入省したての小宮賢一。根津は碁盤目状のデザインに飽きたらず、内務省の設計をそのまま採用。小宮自身後で常盤台を見てびっくりしたとの逸話もあります。
(写真提供: ときわ台駅前 菓子処 泉屋さん)

